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2009年8月13日木曜日

カウンセリングルームも仮想空間の時代に!?

「アメリカ心理学会、仮想カウンセリング用の仮想空間を構築」という記事を見つけました。
アメリカ心理学会、仮想カウンセリング用の仮想空間を構築

アメリカ心理学会(American Psychological Association、以下APA)が、Forterra Systemsの「OLIVE」(On-Line Interactive Virtual Environment)をプラットフォームに使用したカウンセリング用ツール「InWorld」を構築した。
「InWorld」は臨床医と患者がアバターでログインし、認知療法やカウンセリング、トレーニングなどを仮想環境で行うことのできるツール。医師と患者 が離れたところに住んでいても簡単に会うことができ、またアバターを介することで実際に対面して話す時よりも気楽になれるので、現実よりもむしろ患者の本 音を引き出しやすいのだという。
現在はまだ実験段階だが、正式運用は2009年10月を予定しているとのこと。

THE SECOND TIMES : アメリカ心理学会、仮想カウンセリング用の仮想空間を構築:


確かに、試みとしては面白いのだけど・・・・。

現在、テレビ電話を使ったカウンセリングもありますし、電話でもカウンセリングは行えます。

そして、個人的には、テレビ電話よりもただの電話の方が、心に響きやすいし、催眠効果も得られやすいので、優れていると考えています。


電話など音声による相手とのコミュニケーションをすると、自分の頭の中に様々なイメージが作られます。

そんな自分の中に作られるイメージを、この試みのように、わざわざ他人が作り出した仮想空間のイメージに置き換えるのは、無理があるんじゃないかと思うし、必要ないと思うのです。

お互いにパソコンの中に表示されるアバターを操作しながら、カウンセリングをしたり、カウンセリングを受けたりしているところを想像してみて下さい。

もの凄い違和感を感じるのは私だけでしょうか?

必要なのは、仮想ではなく、現実の触れ合いなのに・・・。



心理に限ったことではないのですが、そこに権威・権力という背景にあると、実験が始まってしまうところがあります。(ちなみに、権威・権力の背景がないと、どんなに優れたことでも妄想とされがちです。)

この試みによって、仮想空間・仮想現実への執着(例えば、アバターに恋したり・・・)を強めてしまうなど、変な影響を及ぼさなければいいのですが・・・・。

私個人としては、この手法が世の中に広まらないことを祈ります。

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