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2006年2月24日金曜日

メルマガ編集後記【No.0005】

座禅で、『公案』について考える時、

私が「公案の答えだ!」と考えて、

それを私が通っていたお寺の老師に投げかけると、

次のような言葉をしばしば私に返してくれました。


■公案は、月の方向を示す指でしかない。あなたは、なぜ、指の方ばかりを見るのですか?月の方を向かなければ、月は見えないのですよ。


(公案については、カウンセラーの座禅体験記を見て頂ければ、私が月ではなく指を見てあれこれ言っている雰囲気を何となく感じることが出来ると思うので、ここでは詳しい説明は省きます。)


今回のメルマガは、悩みこんでいるときは、逆に、


■月の方ばかり見て、指がどちらを指しているかを見られなくなってしまった状態


というところをテーマにしています。


なぜ、月ばかりを見てしまうようになるのでしょうか?

◇~~の為に、暗いのがダメだから明るくなろう!


はじめは、指が指すものを手に入る為に立てた仮説くらいの、割り合い軽めのものだっただろうと思います。

でも、自分のネガティブな感情(悲しい、辛 い、苦しい・・・など)にフタをし続けているうちに、

『執着』に似た感覚が芽生え、

そして、そのフタがいつも自分の心にあることで、芽生えたその感覚を大 きく育ててしまうから、

「自分の指が今どこを指しているのか」に

意識が向かなくなってしまうのかもしれないと思うのです。


だから、何よりも先に、まず、


・自分が泣きたいことに気付いてあげましょう。そして、

・泣きたい時には、自分の為に、ちゃんと泣いてあげましょう

・自分が嬉しいことに気付いてあげましょう。そして、

・嬉しい時には、自分の為に、ちゃんと喜んであげましょう

2006年2月11日土曜日

ありがとう

牛丼が大好きなあなたは、

その日の昼間に、牛丼をお腹いっぱいに食べました。


「しばらく、牛丼は見たくない・・・」


その日の晩、あなたの恋人が、

牛丼好きのあなたが喜ぶ様子を思い浮かべながら、

牛丼をおみやげに買ってきてくれました。


あなたは、どうしますか?


a.喜んで食べる(振りをする)

b.私を喜ばせようと思って、牛丼を買ってくれたことは嬉しいと伝える。でも、今、牛丼は食べたくない理由も伝える。

c.牛丼を買ってきたことに不満を言う(不満に思う)


この例では、どの答えを選べば良さそうかということは分かり易いのかもしれませんが、

普段の生活の中では、もっと分かり難い形で、

同じような問いかけが繰り返されているのです。


日頃の生活で、不平不満が多いときは、

もしかしたら、無意識に、「c」の答えを選び続けているのかもしれません。


そんな時は、すぐに答えを出さずに、

「ありがとう」と言える部分がないかを、

ちょっと、ゆっくり考えてみると良いかも知れません。


何がありがたいか分からない時は、

とりあえず、「ありがとう」と言ってみるのも一つの方法かもしれません。


「ありがとう」は、きっと、あなたの心を暖かくつつんでいってくれるだろうと思います。