●「もっと、強い心になりたい」
●「自分の心は、なんでこんなに弱いのだろう・・・」
私たちは、悩み苦しんでいるときに、こんなフレーズを思い浮かべることは多いと思います。
でも、あたかも解決の目標を示しているように錯覚させてしまうこのフレーズが、自分を苦しめてしまう原因なのだと、私は思います。
このことを考えるに当たっては、まず、「どうして、そう感じてしまうのだろう?」という自分の背景を理解することは、とても大切なことだと思います。
ポイントは、自分の大切なものまで譲らなければ(否定しなければ)適応できないほどの厳しい環境が、そこにあるということに気づくことが大切だということです。
つまり、自分が弱いのではなく、環境が厳しすぎるのです。
「幸せに暮らしたい」と願う大切な心が同じようにあるだけで、それ以上何も差は無いのだと思います。
心に「弱い」も「強い」も無いのです!
ある状況を認識するとき、客観的に把握するという面もありますが、心象風景として、その人固有の認識をする部分の方が大きいような気がします。
プラス思考・マイナス思考の例えで、次のような話は、しばしば耳にすると思います。
■ 客観的事実 コップに半分の水が入っている
□ 認識1 コップに、半分しか水が入っていない
□ 認識2 コップに、半分も水が入っている
今回はあまり詳しく説明しませんが、「認識1」と「認識2」の違いは、「経験の記憶」の差によって生じると思っています。
私は、プラス思考・マイナス思考という言葉はあまり好きではないのですが、仮に、あなたが自分のことを「マイナス思考」だと考えているならば、そう判断する記憶、つまり、厳しい経験をすることが多かったということだと思います。
そして、過去の記憶の調整をすれば、現在の心象風景も良いものへと変わっていくように思います。
もしあなたが
●「もっと、強い心になりたい」
●「自分の心は、なんでこんなに弱いのだろう・・・」
と思っているならば、これまでかなり自分に厳しく頑張ってきた人に違いありません。
だから、もう、それ以上、強くならなくても大丈夫なのです。
『過去の自分の厳しい状況に気づき、そんな中でも自分なりに頑張ってきた自分を認めること』は、きっと、『今の自分の状況が過去の厳しかった状況の延長ではないことに気づき、あなたらしく生きることの助けになる』と思います。
何かを感じて頂けたらと思います。
【つづく】
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