2人以上の兄弟のときに、例えば、「お兄ちゃんだから、我慢しなさい」って、言ってしまいがちではないでしょうか?
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」と同じような感じで、「お兄ちゃんなんだから、年下の子には優しくしてあげないとダメでしょ!」とかいう言葉も、言ってしまいがちかもしれません。たぶん、他にもよく似た言葉は、たくさんあるような気がします。
でも、当たり前のように使ってしまいがちな言葉なのだけれども、言われた方にとっては、「なんで、お兄ちゃんだったら、我慢しないといけないの?」「なんで、お兄ちゃんは、年下の子に優しくしないといけないの?」・・・、「なんで、なんで???」って気持ちになるような、とても不思議な言葉なんだろうと思います。
たまたま、ほんの数年この世に早く生まれてきただけなのに、その人生のはじまりの時期から、『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』という役割を負わなければならないというのは、なんだか酷な感じがしませんか?
その言葉の持つ本当の意味は、
・親が考える『兄弟』という人間関係を自分の子供たちに演じさせようとしたり、
・親が子育てのわずらわしさから開放されたい
から言っているに過ぎないのかもしれないと思ったりします。
【例】 お兄ちゃんを我慢させることによって、弟が泣いてわずらわしい状態から、親が解放されたい。 |
だから、自分の子供に接するときは、「お兄ちゃんだから」という言葉は使わないようにしていこうと思っています。その言葉を使わないことは、「お兄ちゃんだから」という言葉の影に隠れてしまいがちな、親にとっての本当の理由に気づくことが多くなるような気がします。そして、それを、説明してあげる方が、納得感があるのかもしれません。そうすると、今まで『命令』していたことが、『依頼』の形式に変化するかもしれません。
【例】 弟が泣いてかわいそうに思うから、お兄ちゃんに少し我慢して欲しいと思うんだけど、協力してくれる? (この時、お兄ちゃんの拒否権を尊重することが大事だと思います。もし拒否されたら、一緒にどうするか考えてみるのも一つの方法かもしれません。) |
また、「お兄ちゃんだから」とお兄ちゃんだけに課しがちなことは、お兄ちゃんにも、弟にも、親にも・・・みんなに対等に課されることとして扱っていきたいと思っています。
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