赤ちゃんは、必要最小限のこと以外は、
ほとんど何も出来ない状態で、この世に生まれてきます。
そんな赤ちゃんが、一人前の人間に成長していく流れを、親がどのように受け止めたら良いのかということを、少し考えてみました。
生まれた頃は、ほとんど何も出来ないことは、恐らく、無条件に受け入れることが出来ると思います。
そして、「笑った」とか、「手を握った」とか、 「寝返りをうった」とか、「頭を持ち上げた」とか、「座った」とか・・・・、新しいことが、ゆっくりとしたペースで出来るようになる毎に、お父さんやお母 さんは、とても嬉しい気持ちで、赤ちゃんのことを褒め称えることだと思います。
つまり、子供は、新しい何かを出来るようになることで、親が、それを褒めるという行動をしながら喜ぶための口実を与えてくれる、ということなのだろうと思います。
また、赤ちゃんが、何も出来なかったことを思い起こせば、各成長の段階ごとの、子供の全ての行動は、『できるようになったこと』であるという見方が出来るのかもしれないと思うようになってきました。
つまり、「例えどんな行動をしたとしても、それは成長の証かもしれない」ということです。
ところが、時折、「~ができない子供」ということを意識することがあります。
その理由を考えてみると、たぶん、親の基準が、『無力であった赤ちゃん』から、『親の価値観/社会の価値観など』に変ってしまうタイミングにそう思うのかもしれないという気がしました。
それと、もう一つ、
赤ちゃんの頃は、親がどんなに焦ったとしても、赤ちゃんの成長のペースを変えることは出来ないと思い、それを受け入れているのだろうと思います。
親がいく ら望んでも、赤ちゃんは、笑う時にしか笑わないし、首が据わるときにしか首は据わらないのです。
そして、子供のペースで、だんだんと出来るようになってい くことを、心配しながらも見守っているのだろうと思います。
ところが、子供のペースでは、ダメに感じてしまうタイミングに、そう思うのかもしれないと思いました。
「いずれできるようになること」や「子供の人生には実は必要ないかもしれないこと」を、その時に、「できない」と評価してしまうのは、たぶん、「親のあせり」の表れのような気がします。
「何で、私はあせっているの?」と、親が自分自身に問いかけてみると、親は、もともとの自分自身の苦しみから解放され、子育てが、もっと楽しいものなっていくのかもしれません。
■子供は、新しい何かを出来るようになることで、親が、それを褒めるという行動をしながら喜ぶための口実を与えてくれる存在
少し心に余裕があるときに、そんなことを思ってみると、良いかもしれません。
というようなことを、
うちの2歳の息子が、蟻ではない虫を見つけて、「おとうちゃん、ありだよ!」
と言ったのを聞いて考えていました。
「そうだね、アリみたいな虫だね!」(^o^)丿
今回の文章を考えながら、
『プラス思考』とか『マイナス思考』ということの根本は、
ここにあるのかもしれないと思いました。
・プラス思考 = 本人重視
本人の大切な事と本人のペースを尊重する
・マイナス思考 = 世間体重視
本人の大切な事と本人のペースも軽視する
それが、他人に対してであっても、自分に対してであっても・・・。
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