【注意】
1つのことでも、様々な視点から見ることが出来ます。
ですから、これは、一つの解釈に過ぎません。
全てがこの解釈で説明できるとは思いませんが、参考にして頂けるところはあると思います。
1つのことでも、様々な視点から見ることが出来ます。
ですから、これは、一つの解釈に過ぎません。
全てがこの解釈で説明できるとは思いませんが、参考にして頂けるところはあると思います。
子供の引きこもり
家庭は、子供が世界観を身につけていくときの基本となります。子供は、人間関係(人とのコミュニケーション、人とはどういうものか)をはじめて学びます。
はじめて学んだことは、その後の人生において、基本として生きていきます。
やがて、家庭以外でも、様々な経験をするようになります。
また、子供が、外の世界でつらい気持ちになったとき、元気を取り戻せる場所も家庭です。
家庭の中で安心な気持ちになって勇気を取り戻すことができれば、子供は、また、外に元気に飛び出していきます。
このような環境で、子供は、自分が生きていく世界がどのようなものかを理解し、世界観として身につけていきます。
これらを踏まえて、子供が引きこもった場合、その原因の可能性として考えられることを挙げます。
1.家の中に引きこもっているとき
親との関わりは、子供にとって安心なものである可能性は高いと思われます。家庭外の世界に、相当につらい状況があることが予測されます。
家の壁という物理的な壁と家族によって、守られている状態といえます。
2.自室に引きこもっているとき
2-1.家庭と同じようなつらい状況が外の世界にもあると感じている家庭が、子供にとって安心できる状態にないとき、子供は、同じような状況が家庭外にもあると感じてしまう恐れがあります。
家庭の中で頻繁に責められるような状況があれば、家庭外の人も、自分に同じように関わるのだろと、ビクビクした感じになってしまうと想像されます。
家庭外で優しくされる経験が積み重ねられないと、やがて、怖くて外に出られなくなってしまいます。
2-2.つらい経験をしたとき安心な気持ちになれない
「外でつらいことがあっても、家庭の中では安心な気持ちになれない」という状況がある可能性があります。
もっと言うと、親との関わりが、子供にとって安心な気持ちになることを妨げ、より苦しい気持ちに追い詰めてしまっている恐れもあります。
外の世界と家族から、自室に立てこもることで、『部屋の壁』という物理的な壁を利用して、自分を守ろうとしていると推測されます。
成人の引きこもり
大人の引きこもりの理由としては、まず、子供の引きこもりと同じ理由が考えられます。そこに、更にもう一つの理由の可能性が加わります。
親の子供として生まれ、そこから独立して生きていくために、私たちは「世界観を作っては修正する」ということを繰り返しながら、世界観を構築していきます。
子供の頃は、親からの押し付けによる世界観がメインですが、第二次反抗期(思春期)の時期からは、自分の経験や解釈によって、自分独自の世界観へと発展させていきます。
この世界観をもって社会に出たとき、もし、大きなギャップがあった場合、どうなるでしょう?
これまで構築した世界観は、自分が社会で生きていくためには役に立たないということになります。
ここで選択できる道は2つです。
- 自分の世界観を再構築する
- 自分が構築した世界観が通用する世界で生きていく
「再構築する」と書くのは簡単なのですが、成人後にそれまでの人生を掛けて身につけてきた世界観捨てて再構築するなど、容易なことではありません。
俗に『価値観の崩壊』と呼ばれるような状態で、大きな苦しみを感じることになります。たぶん、一人きりでこれをするのは、苦し過ぎると思います。
でも、そんな時期に苦しんでいると、「もう社会人なんだからしっかりしろ」、「いい年して何を甘えているんだ」などと責められるので、自分を責めてつらい気持ちになることはあっても、安心した雰囲気の中で再構築をすることができません。
そこで、「過去に構築した世界観」が通用する世界に留まるしか道が無くなってしまうのです。
【補足1】
子供の頃から構築が始めまり、人生において連続的に修正されていくべき世界観が、なぜ、社会で通用しないものになってしまうのでしょう?
これも可能性の話しですが、挙げておきます。
【補足2】
また、『適応障害』と呼ばれる状態になる可能性もあります。
ただ、社会に適応した状態であっても、身を置いた世界の価値観が特殊な場合も、同じような状態に陥ることも考えられます。
子供の頃から構築が始めまり、人生において連続的に修正されていくべき世界観が、なぜ、社会で通用しないものになってしまうのでしょう?
これも可能性の話しですが、挙げておきます。
- 家庭(親)の世界観(価値観)が、社会のそれとはかけ離れている
- 第二次反抗期に、これまでの世界観を修正して自立しようとしている子供を、親が抑えつけてしまう
- 今の社会では、正しく世界観を構築させるために必要な情報が、多くの余計な情報の中に埋没してしまい、どれが大切でどれが大切ではないかが分からなくなっている。
- 勉強やゲームばかりしていると実体験が不足してしまい、自分が経験し、その経験によって学んで世界観を修正するということが起こりにくくなる
- 現代の日本社会が、成人するまで心の自立が難しい状況を作り出している
- 教育社会という特殊な環境が割り込んでしまっているため、世界観の構築の継続性が断絶させられてしまう
【補足2】
また、『適応障害』と呼ばれる状態になる可能性もあります。
ただ、社会に適応した状態であっても、身を置いた世界の価値観が特殊な場合も、同じような状態に陥ることも考えられます。
こんな解釈もあることを知っておいて下さい。
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