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2007年12月12日水曜日

罪と罰(1) 犯罪の予防について

最近、現代社会の罪と罰ということに関連して、ちょっと思うことがあるので数回に分けて、少し考えてみたいと思います。

【予定】

1回目 犯罪の予防について

2回目 精神鑑定について

3回目 加害者と被害者や被害者の家族にとっての本当の解決とは

4回目 なぜ、人は罪を犯すのか

今回は『犯罪の予防について』ということで書いてみたいと思います。


■□■□犯罪の予防について■□■□

専門的に研究したわけではないのですが、現代社会の基本的な考え方は、感覚的に次のように理解しています。

■犯罪を犯した人に罰を与え、再犯することを防ぐ。

■また、罰せられるということを周知徹底することで、犯罪抑止につなげる


簡単に書くと『罰を恐れさせて人々を抑制する』ということになるのだろうと思います。

だから、ストーカー被害などのような、「将来の犯罪につながるかもしれないけどまだ起こっていない」ことに対処するのは、難しいだろうと思います。

でも、積極的に「犯罪につながりそうだ」という部分を取り締まれば、究極的には、マジョリティがマイノリティを抹殺するところに至ってしまうかもしれないので怖い感じがします。

ですから、まず、現状の考え方による仕組みが正しく働くように、調整してみることが大切なような気がします。

それでも、うまく機能しないようなら、別の発想が必要になってくるのでしょう。


今あるシステムは、

1.警察
2.検察・弁護士
3.裁判所
4.マスコミ(或いは、広報や公示など)

によって実現されるものだと考えています。


この4つ目がどうも機能していない感じがしています。

犯罪者が逮捕されたというニュースはしばしば見かけますが、どのような犯罪でどのような刑罰になったのかという報道は、特殊な場合を除いては、ほとんどなされていないような気がします。

それでは、罰に対するリアリティをあまり感じられないだろうと思うのです。

「今日の刑罰確定情報」みたいな感じで、「犯罪とその結末としての罰」の情報を、日々のテレビニュースや新聞で報道し続けることが必要なのではないかと思います。

そうすれば、とりあえず、現在の考えによる犯罪抑止は、今よりは機能するようになるかもしれないと思うのです。

しかし、根本の解決にはなりません。

「なぜ、犯罪を犯してしまうのか」

そのことについては、別途考えてみたいと思います。


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