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2009年6月14日日曜日

おすすめの書籍

精神症状や心理的な問題を抱えている自分や他人に対して、それを旨く説明することができる症状名・状態名・病名と出合うと、解決の方向性が見えたような感じがして、少し安心した気分になれるところがあると思います。

  • 自分の状態に似ている
  • 自分の状態にピッタリ当てはまる

そのような症状について名前を付けて、その症状を説明しているのですから、そう思うのは当然のことです。

ですが、注意して下さい。


もし、その説明が曖昧で概念的な内容に終始し、具体的な解決の方向が説明されていないとしたら、それはあなたが求めていた情報ではないということに気づいて下さい。


そして、そんな時、あなたが求めている本当の解決に気づくために参考になりそうな書籍を紹介しておきます。


というよりは、症状名・病名に入れ込んで出口を見失ってしまう前に、まず、読まれることをおすすめします。


おすすめの書籍

時代がつくる「狂気」 精神医療と社会
精神の病気や状態に関する認識が、どのような歴史をたどって現在の状況に至ったのかが、分かりやすく説明されています。


現代において、私たちは、細分化された病名や状態名に執着させられがちですが、その執着の是非を考えるきっかけになると思います。


内容は「精神医療と社会の歴史」という硬そうなテーマなのですが、文章がとても読みやすいので「読み物」としてすんなりと読めてしまいます。


狂気の偽装―精神科医の臨床報告
精神科医が、心に関する症状に対して、安易に流行ともいえる病名や症状名を付けて終わらせてしまったり、通り一片の対処をしてしまったりする世の中の風潮を、気持ち良いくらいバッサリと指摘して、正そうとしています。


結構、私の主張とも似ているところがあり、4章の終りまでは、恐れを知らない文章の勢いに、心地良さを感じながら一気に読むことができました。


ただ、5章から書籍のトーンが変わってしまったのが、私には残念だったのですが、人の心をしっかり見つめようとするときは、一度、読んでおくと良いと思います。


誰でもいいから殺したかった!
無差別殺人のような事件の実態や背景が、とても分かりやすく解説されており、現代社会において、どのような問題が起こっているのかが理解できます。


根本原因についての考えは、私のものとは異なるのですが・・・、でも、おすすめです。

あなたにもある心を回復する機能
手前味噌で申し訳ありませんが、病名・症状名やその状態の説明ではなく、心の動きを普通の言葉で説明しようと取り組みました。

結論は、心の苦しさから解放される唯一の方法は
  • 誰かに話すこと
  • 誰かのそばで泣くこと
です。

当サイトの次のコンテンツで大体の内容は説明はしています。
この本でしか説明していない部分も割とありますので、興味をもたれた方は、是非、お買い求めください。

ついでに

ついでに、当サイトの最近の投稿をご紹介しておきます。

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