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2005年4月21日木曜日

相手の気持ちを読むことの弊害

例え話です。

AさんとBさんがテーブルに座っていました。

テーブルには、あんぱんがひとつ

AさんはBさんに言いました


【パターン1】 このあんぱん、食べたい?

【パターン2】 私、このあんぱん、食べたい。



パターン1は、相手の気持ちを読もうとする部分が大きく、

パターン2は、自分の気持ちを相手に伝えようとする部分が大きい

と思います


パターン1で対応すると、相手を混乱させてしまう場合があると思います。

先に書いた例では、それほど混乱はないと思いますが、このパターンを多く使う傾向があると、時に、

●私、このあんぱん食べなくても大丈夫だよ

といった類のことを言ってしまうことにもつながるように思います。


このとき、もし、Bさんが全く違うことを考えていたとしたら、

「『あんぱん食べなくても大丈夫』ってどういうこと?」

というような感じに、混乱してしまうだろうと思います。


そして、Bさんは、混乱の中で色々と考えて、

Aさんが「自分があんぱんを食べたいと思っている」という自分の気持ちを読んでそう言った

ということを理解します。


つまり、Bさんも、自分の気持ちではなく、『Aさんが読んだBさんの気持ち』を意識しなければならない状態になってしまいます。


その結果、AさんとBさんの間には『幻のBさん』が介在することになってしまいます。

そして、それは、極端な表現をすると、本当のBさんの気持ちは無視されることになってしまうのです。

だから、何かを質問しようとしたり、何かを言おうとしているときに、そこに相手への気遣いがあると感じたら、本当の自分の気持ちが隠れているかもしれないと考えてみることは大切かもしれません。


そして、その本当の気持ちを表現することは、『幻のBさん』を追い出すことを助けてくれるかもしれません。

◆私、あんぱんが食べたいのだけど、あなたは、どう?

◆私、あんぱんが食べたいのだけど、1つしかないから、あなたの分がないと思って困ってる
の・・・。あなた食べたい?

そんなことを素直に表現して相手に伝えることは、あんぱんを2人で半分ずつ食べて、2人ともおいしい思いをすることにつながるのかもしれないと思います。

もし、あなたが、誰かと上手くコミュニケーションがとれないと感じているとしたら、あなたの周りにも、『幻のBさん』がいて、あなたたちの邪魔をしているのかもしれません!?

相手に何かを言った時、相手から「どうして?」という言葉が返ってきたとき、『幻のBさん』があなたの本当の気持ちを隠してしまっているのかもしれません・・・。

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