『ため息』というと、
何となく「必要の無いもの」というようなイメージをもたれる方は多いのではないでしょうか?
でも、催眠療法と長く関わっていて、『ため息』の役割が、
ようやく理解できたような気がしています。
催眠状態で自分の中にある「好ましくない感覚」を吐き出すイメージをしながら、
深呼吸を繰り返していくと、
次第に嫌な感覚は薄らいで、リラックスした状態になることができます。
この事実をもとに、『ため息』のことを考えたとき、
我々が意識していなくても、
催眠療法の一つとして行うリラクゼーションと同じ役割を果たしているように思えてくるのです。
人間に限らず、動物の色々な行動は、
無意味に思えても、恐らく何らかの意味があるのだろうと思います。
そして、それは、何らかの欲求を満たす行動や体の状態を調整する行動だけでなく、
心の状態を調整する行動も身に着けているということかもしれません。
だから、「疲れたなぁ~」とか「気が重いなぁ~」とか「怒りの感情」など、
色々な心に抱えておくことが苦しいような感情があるときは、
催眠状態であるかどうかには関係なく、『ため息』をつくことは、
きっと、心を穏やかにすることを助けてくれるのではないかと思います。
そして、無意識ではなく、意識して行うことが大事だと感じています。
また、毎日の習慣として、朝の10分、お昼の10分、寝る前の10分、
例えば座禅のポーズでもとって、嫌な感覚を吐き出すイメージをしながら、
ゆっくりと呼吸を繰り返す(意識して『ため息』つく)ことは、
リラックスを身に着けて、本当の自分に戻ることを手伝ってくれるかもしれません。
《ちなみに、私は、これを第2段階の座禅だと思っています。》
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