例えば、小さな子供が、お菓子を食べたがっている時、
親は、その日はお菓子を食べ過ぎているので、もう与えない方が良いと考えていたとします。
子供:お菓子が食べたい!
親 :今日は、もう、たくさん食べたから、あげられないのよ
また、明日にしましょうね!
こんな会話で、納得する子供は恐らくいないのではないかと思います。そして、はじめのうちは、静かに言い聞かせようとすることができていても、泣き叫んで親の思い通りにならない子供にうんざりしてしまうことは多いのではないかと思います。
そんな時の親の対応として、大きく次の4つが考えられるように思います。
①怒鳴って、威圧することによって、子供を押さえつけようとする
②根負けして、お菓子を与える
③お互いの合意を取り付け、お菓子を少しだけ与える
③子供の感情を受け止める
①や②は、子供の気持ち、或いは、親の気持ちのどちらかが大切にされないので、良い解決方法ではないと思います。
(この辺のことは、別の機会に、じっくりとご説明したいと考えています。)
③は親の気持ちと子供の気持ちの両方が少しずつ大切にされるので、良い解決方法の一つではあると思いますが、小さい子供が相手だと、はじめの「少しだけでいい」という約束はどこかに行ってしまい、再び泣き叫び始めることも多いかもしれません。
④は、ちょっと良さそうなのですが、親の「自分の思い通りにさせたい」という気持ちが強いと、なかなか難しいことなのかもしれないと思います。
そんな時、次のように考えると、子供の感情を受け止めることがしやすくなるのではないかと考えるようになりました。
子供は、泣き叫ぶことで、自分の思い通りにしようとしているのではなく、自分の思い通りにならないことを、我慢しようとしている」
(大人の感覚に、「我慢とは、黙って耐えること」というものがあるので、子供が泣き叫ぶ様子を、「我慢している」とは、なかなか思えないのだろうと思います。)
そう考えると、子供が「お菓子が食べたいーーっ!!」と泣け叫んでいても、
その子供を抱き上げて、
「そうだね、お菓子が食べたいのを我慢するのが辛いんだね、ヨシヨシ」
というように、子供の気持ちが収まるまで、
付き合ってあげやすくなるのではないかと思います。
と考えるようになった後で、少し困ってしまったことがありました。
それは、子供と一緒に歩いていて、子供が歩くのがイヤになり、
「抱っこしてく れ!」と泣き出したことです。
私は、腰が痛かったので、抱っこして歩きたくなくて、長い間、
子供を抱っこしないで泣かせてしまいました。
そして、結局、 抱っこして歩いて帰る事になったのですが、
これも後から考えると、抱っこして「歩きたくない」という気持ちを受け止めてあげて、
その後で、子供に歩いてく れるように頼んだら良かったのかもしれないと思いました。
これは、「抱っこ=抱っこして歩く」という感覚が私の中にあったことが、
子供の感情を受け止めて あげることの妨げになってしまったような気がします。
もし、子供が、ただ、「抱っこして欲しい」と、泣き叫んだら、「文句を言わずに、ただ、抱っこしてあげる」、それが、親の責任かもしれません。
(そんなことを考えながら、しばらく、過ごしてみようと思っています^_^;)
0 件のコメント:
コメントを投稿