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2005年6月1日水曜日

子育ての目標に関連して

前回の『子育ての目標』に関連して、

理解できそうなことを、少し書いてみたいと思います。

前回が予防の話としたら、今回はリカバリーの話です。


心が自立した状態だと、もし、何かを失敗したとしても、

・自分のあの時の感覚や感情が良くなかったのかもしれない

・自分のあの考え方が良くなかったのかもしれない

・自分のあの行動が良くなかったのかもしれない

というように、自分を振り返ることは、

きっと、より良い自分へと変化していくことを手伝ってくれるような気がします。


ところが、心が自立していない(自立させてもらえない)と、

自分が定まらない為に、過去の色々な経験を肥やしにして、


・自分を変えようとしても、変える基になる自分がないような感じがして

・変えたくても変えることができないから苦しくなって


どうしたら良いかが分からず、苦し紛れに、自分そのものが悪いというような結論を出さざるを得ない心境に追いやってしまうのかもしれないと思います。


また、そんなところから生じた「自分は変わらなければならない」という漠然とした感覚は、その人はもともと悪くないということを考えると、解決するものが無いのに、解決したい感覚だけ持っているという事になるのだろうと思います。

だから、今までと同じような、何かを解決しようとする取り組みを続けていては、そこから抜け出すことは難しいと言えるのかもしれません。


そこで、自分の根本を定めるということから、始めようとすることが必要だと考えています。

そして、その一歩として、自分の感覚や感情を心底信じること、特に、それがネガティブな感情であったとしても、その感情を信じ、きちんと向き合うことが大切なのだと思います。


例えば、「友達が妬ましい」と感じたとしても、「妬ましいなんて感じる自分はなんて心が狭いんだ・・・」と考えてしまっては、本当の気持ちを心の奥底へと追いやってしまいます。

「友達が妬ましい」、それは自分にとって確かな事なのです。


そんな自分の感情や感覚を、自分の中心にしっかりと据えて、「どうして、妬ましいと感じるのだろう???」と素直な気持ちで向き合えば、「自分も褒めてもらいたかったのに、友達だけが褒められて悔しかった」などというように、自分の「~して欲しくない」「~したくない」とか、もっと進んで、「~して欲しい」「~したい」という本当の気持と、きっと、出会うことが出来るだろうと私は信じています。


そして、出会えた自分の本当の気持ちを大切にする為に、自分に出来ることは何なのだろう?と考え始めた時、それは、幸せの世界を歩き始めた時なのかもしれません。

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