「親が子供に一番やってはならないこと」
子供に最も身近な親が、子供に対して、もう一人の親の悪口を言うこと
ここからは、分かりやすいように、少し極端な説明をします。
子供に最も身近な親が、子供に対して、もう一人の親の悪口を言うこと
全ての家庭に当てはまるわけではありませんが、どのような影響が生じる恐れがあるのかは、知っておいて下さい。
なぜ、だめなの?
子供の大切な逃げ場所を奪い取ってしまうから。
逃げ場所を失ってしまった子供は、『最も身近な親』が感情的になったら、その親の感情と向き合い続けなくてはならなくなってしまいます。
子供は、親から感情をぶつけられて嫌な気持ちになっても、その感情を昇華(解消)するために頼れる『もう一人の親(大人)』は、家庭の中にはいません。
つまり、親の感情だけではなく、自分に生じている嫌な気持ちとも、一人きりで向き合わざるを得なくなるのです。
これが習慣化すると、「誰かに見守られながら泣いて楽になる」という『心を回復する機能』への封印となってしまいます。
具体的には?
現代の日本社会では、一般的に、『最も身近な親』は『母親』であることが多く、また、『もう一人の親』は『父親』であることが多いところがあります。(※1)ですから、現代社会に当てはめると、
- 「母親は、子供に対して、父親の悪口を言ってはいけない」
【補足】
父親が母親の悪口(愚痴)を言っても、もともと母親の方になついている子供には、それほど影響は与えないと考えています。
逆に、「お母さんの悪口を言うな!」と叱られてしまいそうな・・・。
とはいえ、お互いに愚痴は、子供のいないところだけに留める方が良いでしょう。
父親が母親の悪口(愚痴)を言っても、もともと母親の方になついている子供には、それほど影響は与えないと考えています。
逆に、「お母さんの悪口を言うな!」と叱られてしまいそうな・・・。
とはいえ、お互いに愚痴は、子供のいないところだけに留める方が良いでしょう。
なぜ、そうなるの?
子供は『最も身近な親』、つまり、母親の味方として振舞うようになりがちなところがあります。子供が、母親の感覚・思考・行動に自分を合わせれば、母親との間に生じる摩擦を最小限にできるからです。
子供は、無意識にそうすることによって、自分の生活が安全である確率を高めるのです。(※2)
子供の母親に対する気持ちを象徴するような事件
それでも子供は母親を愛していた
それでも子供は母親を愛していた
ですから、母親が子供に対して父親の悪口ばかりを言っていると、子供は、父親のことが嫌いになってしまいます。
(『本当は「父親にも優しくしてもらいたい」と思っているのに、「自分が父親を嫌いだと思っている」と錯覚してしまう』と言った方が正確です。)
そして、母親が言っている通りに、父親を悪く思うようになるのです。
(母親は、ちょっと愚痴を言っているつもりでも、子供にはそれが真実に聞こえてしまいます。)
こうなってしまうと、「つらい気持ちになったときに、父親に甘えたい・・・」などとは夢にも思わなくなっているのです。
【補足】
同じように、「お父さんに怒ってもらうからね!」と母親が自分の言うことをきかせるための脅しの道具として父親を持ちだすのも良くないと思われます。
同じように、「お父さんに怒ってもらうからね!」と母親が自分の言うことをきかせるための脅しの道具として父親を持ちだすのも良くないと思われます。
まとめ
- 人を伝わる感情の流れを、子供のところで止めてはいけない
--> 子供の快・不快の感情には、必ず大人が関わって、昇華させてあげることが大切
- 子供が、感情を昇華できる可能性のある環境を、破壊してはいけない
--> 子供の周りに、そんな環境を作ってあげることが大切
今回、ちらっと「父親を脅しの道具として使う」なんて表現をしましたが、次回は、「子供を道具として使う」ということについて説明したいと思っています。
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